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沖縄出身の詩人 山之口貘 鮪に鰯

2014.12.02 22:14|放射能
鮪に鰯   山之口貘~やまのくち ばく~

鮪の刺身を食いたくなったと
人間みたいなことを女房が言った

言われてみるとついぼくも人間めいて
鮪の刺身を夢みかけるのだが

死んでもよければ勝手に食えと
ぼくは腹立ちまぎれに言ったのだ

女房はぷいと横をむいてしまったのだが
亭主も女房も互に鮪なのであって
地球の上はみんな鮪なのだ

鮪は原爆を憎み
水爆にはまた脅かされて
腹立ちまぎれに現代を生きているのだ

ある日ぼくは食膳をのぞいて
ビキニの灰をかぶっていると言った

女房は箸を逆さに持ちかえると
焦げた鰯のその頭をこづいて
火鉢の灰だとつぶやいたのだ

*********************************

山之口貘~やまのくち ばく~

沖縄出身の詩人。
1903年生~1963年没。

鮪に鰯―山之口貘詩集鮪に鰯―山之口貘詩集
(2010/12/22)
山之口貘

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那覇市の与儀公園には彼の詩を刻んだ石碑があるなど
郷土の詩人として愛されている山之口貘ですが
お墓は千葉県松戸市にあるのだとか。

今日偶然手にとった雑誌で山之口貘の詩<鮪と鰯>を読み
とても驚きました。

50年以上も前に書かれた詩が、
今日の私たちの食卓を的確に描写していていたからです。

食膳の鰯をみた亭主が
「ビキニの灰をかぶっている」という。

女房は
「火鉢の灰だ」とつぶやく。

ビキニの灰が心配だとしても
手に入れられる食材には限りがあり、
使えるお金にも限りがあります。

どんなに制約があっても
日々の買い物はしなければならないし、
日々の食事も作らなければならない。

家族と和やかな食卓を囲みたい。
栄養のあるものを食べさせたい。
おいしいと言ってもらいたい。

いいじゃない、たまには鰯くらい食べたって大丈夫よ。
鮪より小さいし、近海漁なら大丈夫だと思うわ。

そんなふうに自分に言い聞かせて食卓にのせた鰯は
「 ビキニの灰をかぶっている」と言われてしまう。

そりゃあ「火鉢の灰よ」とでも言いたくもなる。

安全で安価で家族を満足させられる食事を
毎日三度三度作れっていうの???

ビキニの灰のせいで、なんで夫婦がいがみあわなきゃ
いけないの???

この怒り、いったいどこにぶつければいいの???

ああ。

そうか。

怒りをぶつけることもままならないから

腹立ちまぎれに生きるしかないのか。

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