琉球大学 大瀧研究室 フクシマプロジェクト
今、世界的な注目を集めている画期的な研究が琉球大学で
行われています。
英語論文の原文と日本語訳が公開されており、
その一部を抜粋させていただきました。
日本全国から採取したヤマトシジミという蝶に日本各地の
食草を与えてみた結果・・・

図5:F1世代の個体に見られた形態異常
形態的に異常な部分を赤い矢印で示した。
(a) 熱海市の食草を与えた個体に見られた、左前脚の奇形。
(b) 熱海市の食草を与えた個体に見られた、触角の不完全な羽化。
(c) 柏市の食草を与えた個体に見られた、丸まった翅。
(d) 柏市の食草を与えた個体に見られた、翅の奇形。
(e) 郡山市の食草を与えた個体に見られた、右複眼の凹み。
(f) 本宮市の食草を与えた個体に見られた、触角、口吻、および翅の異常。

図9:F2世代の個体に見られた形態異常
形態的に異常な部分を赤い矢印で示した。
(a) 郡山市−郡山市の食草を与えた個体に見られた、左複眼の凹み。
(b) 郡山市−郡山市の食草を与えた個体に見られた、羽化不全。
(c) 本宮市−沖縄の食草を与えた個体に見られた、羽化不全。
(d) 郡山市−沖縄の食草を与えた個体に見られた、右触角の欠失。
(e) 沖縄−本宮市の食草を与えた個体に見られた、羽化不全。
(f) 沖縄−本宮市の食草を与えた個体に見られた、右触角の欠失。
小さな動植物に現れる異常は人間への警鐘です。
水俣病では人間が発症する前に魚やネコに異常が現れていました。
環境省 国立水俣病総合研究センターの
報告書から 水俣病の歴史は、科学的原因究明を厳密に要求するだけで、
政府の責任のある決断が行われず、
長い年月の間必要な対策が講じられなかった結果、
住民に甚大な被害をもたらしてしまった悲劇の歴史といってよい。
しかもその悲劇は二度も繰り返されており、
このような水俣病の失敗をこれ以上繰り返すことは許されない。
こんなことを言ってる環境省からして東日本の放射能汚染地帯から
住民を逃がそうとはしていないわけで。。。
ヤマトシジミからの警鐘をキャッチできた人は、
自己責任において生き延びる努力をするしかない。
厳しい現実です。
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