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40年前にカナダで行われたベーシックインカム導入実験

2017.12.07 22:45|ベーシックインカム
Manitoba BI Experiment
マニトバ大学の Wayne Simpson 教授 


1970年代に、カナダ・マニトバ州でベーシックインカムの試験導入が
行われたことがあります。
最近になって再注目されている実験です。

この社会実験の経緯が、Canadian Public Policyに掲載されていた、
マニトバ大学のシンプソン教授の論文に書かれていたので
一部書き出してみました。

The Manitoba Basic Annual Income Experiment: Lessons Learned 40 Years Later
Canadian Public Policy, Volume 43, Number 1, March/mars 2017, pp. 85-104

この社会実験は、予算不足のためにデータを分析することが出来ず、
調査データはマニトバ大学へ移管されました。

当時の行政担当者の証言などをもとにした考察が
断片的に発表されてはいるものの、この社会実験の全体像は
まだ解明されてはいないそうです。

ちなみに、デジタル化された資料は下記のURLにて公開されており、
the University of Manitoba Libraries Dataverse
http://dataverse.lib.umanitoba.ca/dataverse/mincome
原本は Library and Archives Canada にて保存されているそうです。


■ MINCOME 

MINCOMEは、1975年から1978年にかけて、
カナダ政府とマニトバ州政府が1700万ドルの予算を計上し
(カナダ政府が1/4、マニトバ州政府が3/4を拠出)
共同で取り組んだベーシックインカム導入試験のニックネームです。


■ 対象地域

カナダ・マニトバ州 Winnipeg, 農村地帯


■ ターゲット層

主な調査ターゲットは低収入のファミリー層。

・ Winnipegの704 世帯 農村地帯の103世帯が 
  ベーシックインカムの支給を受けて、

・ 現行の社会補償を受けている
  Winnipegの370 世帯 農村地帯の 78世帯が 
  ベーシックインカムの支給は受けず、

総数では1,255 世帯が実験に参加協力することになりました。

最初の年に、対象者の自然減や不参加が発生したため
実験参加者の追加募集もあり、実験参加世帯は、
3年間全体では1367世帯となったそうです。


■ 支給額

年額:$3,800, $4,600, $5,400 のプランがあり

大人2人、15歳未満の子ども2人の家庭を基準とし、
家族の人数とインフレ指数によって支給額を調整していった。


■ 対象者属性

Mincome BI Experiment 2


■ 調査方法

年3回の面接による聞き取り調査。
お金の使い道の追跡
基礎データの収集。


-------------

1300世帯以上のお金の使い道の変化、生活や行動の変化などを
追跡調査しデータ化するには多くの人手とコストがかかります。

ミンカムという、3年間におよぶ壮大な社会実験がなされたというのに
予算不足のために調査結果を分析しデータ化するにいたっていないと
いうのは、非常にもったいないことであると同時に、

現在、世界各地で進行中の、ベーシックインカム導入実験についても、
同じ轍をふまないことを願うばかりです。

BIENポルトガル大会 カリフォルニア州オークランドのベーシックインカム試験導入

2017.12.06 00:48|ベーシックインカム
カリフォルニア州オークランドのベーシックインカムプロジェクト

Elizabeth Rhodes
ポルトガル大会で発表された エリザベス・ロード氏



カリフォルニア州オークランドでも、ベーシックインカムの試験導入が
始まろうとしています。

試験導入の主体はなんと民間企業。
YコンビネータLLCというベンチャーキャピタルです。

アメリカ国内では経済格差が広がり、中流層が崩壊すると同時に
貧困層が激増しています。
誰もが安心して暮らせるベーシックインカムが必要であると確信した
Yコンビネータ社が、民間企業として資金を提供したうえで
BIの実地調査に乗り出すそうです。

90vs10.jpg
     アメリカでは、上位10%の総所得が下位90%の総所得を上回りつつある。



■調査対象者は3000名。

ロード氏の説明では、3年間、3000名に毎月1000ドルを支給するというプランでしたが
Yコンビネーターの資料では、1000名に毎月1000ドル、2000名に毎月50ドルという
プランになっています。

ベーシックインカムの支給は、対象者10名弱という小規模ながら、
すでに2016年9月に開始されており、これから徐々に
被験者を増やしていく予定だそうです。



■調査項目として挙げられているのは下記の8項目。

1. 時間の使い方

2. 主観的な情緒の安定性 / 客観的健康状態

3. 家計の健全性

4. リスク回避傾向

5. 政治的・社会的な態度とふるまい

6. 犯罪

7. 子供への影響

8. 人間関係 他者とのつながり



■調査対象者は下記のとおり

年齢:  21-40才
人種:  白人・黒人・ヒスパニック、それぞれ20%以上
性別:  男女50%ずつ
収入:  平均所得の67%以上の収入がある 15%以下
          33-66%の  〃    30%以上
           0-32%の  〃    30%以上 

雇用状態・子供の有無・負債の有無は、情報として記録はするものの
ベーシックインカム支給の条件にはしないそうです。      

毎月1000ドル支給されるなんて羨ましいですが、
これはあくまで実験&調査なので、実験協力者はプライバシーを
開示しなくてはなりません。

それはそれで、なかなか大変そうです・・・。

BIENポルトガル大会 カナダのベーシックインカム導入試験

2017.12.05 18:21|ベーシックインカム
カナダ・オンタリオ州 ベーシックインカム パイロットテスト

Canada Ontario Pilot Plan 1



2017年9月25日 午後の総会で、カナダ・オンタリオ州での
ベーシックインカム試験導入について発表がありました。

オンタリオ州はカナダGDPの37%をになっている、
カナダで2番目に大きい州です。
人口は1350万人、失業率は6.5%。
ここ15年くらいの間では、もっとも低い失業率だそうです。

オンタリオ州では、2018年4月から3年間、
ベーシックインカムの試験導入を実施する予定です。
費用は州政府が拠出します。

2017年4月から、導入試験についての発表、
住民説明会の開催、参加者募集、有識者による第三者委員会設置、
先住民向けのベーシックインカム導入テスト準備、
といった準備が進められているところです。

フィンランドでも2017年1月からベーシックインカムの試験導入が
開始されましたが、実験対象者は「失業者」です。

フィンランドの取り組みも、ワーキングプア層をターゲットとする
オンタリオ州の取り組みも、非常に気になります。

オンタリオ州では、年間所得の貧困ラインが22652ドルだそうです。
ベーシックインカム試験導入では、その75%にあたる16989ドルを
支給するそうです。

オンタリオ州のベーシックインカム導入の目標は以下のとおり。

短期目標: 食生活の安定 ストレスと不安の軽減

中期目標: 地域社会への参加 健康増進 情緒の安定

長期目標: 生活の質の向上 労働意欲の向上


Karen Glass 1
発表者 カレン・グラス氏
「ベーシックインカムは、社会福祉のあり方を根本的に変えるシステム」

日本ではまだまだ認知度が低いベーシックインカムですが、
ベーシックインカム導入は、世界的潮流になりつつあります。

ベーシックインカム世界大会@ポルトガル

2017.12.03 21:39|ベーシックインカム
BIEN Lisbon 1

2017年9月25-27日、ポルトガルの首都リスボンで
第17回ベーシックインカム世界大会が開催され、
自費で取材に行ってきました。

写真は初日の会場となった国会議事堂前での記念写真。
ベーシックインカム賛成派の人たちが世界中から集結。

主催者はBIEN(Basic Income Earth Network)

BIENは1986年に学者を中心に立ち上げられた団体。
ベーシックインカムについて議論を深めるために情報を集めたり
国際会議を開催したりしていますが、
議論や政策については中立の立場を守っているそうです。

ここ2-3年でベーシックインカムの認知度があがってきたため、
2年に1回のペースで行われていた国際会議(世界大会)は、
昨年の韓国大会から毎年開催されることに。

今回のポルトガル大会には、学者だけでなく、活動家や団体が参加し、
自分たちの研究や活動の成果、計画などを、発表しあっていました。

発表者の論文を読んでいくと、
BIENの創立メンバーであり、現在はロンドン大学の教授職にある
ガイ・スタンディング教授の意見に否定的なものもあるなど、

ホントにオープンで自由!
権威者にひれふしたりしない!

発表者に話しかけてみると、みんなフレンドリーで明るく、
「社会をよくしていきたいね!」と、
ものすごく前向き!

発表の多くは英語だったので(一部ポルトガル語)、
少しずつ和訳して、
このブログでシェアしていく予定です♪

ユニバーサル・ベーシックインカム

2017.12.02 23:00|ベーシックインカム
UBI Illustration

311以降、ささやかながら原発問題にかかわってきて悟ったのは、
これが「命」ではなく「お金」の問題になってしまっていることでした。

たとえ命の危険があっても「お金」がなければ動けない。
何とかする意欲もおきない。

本来的には国や東電が十分な補償をするべき話だけれど、
財源が税金である限り、税金を上げればあげるほど
皆が疲弊してしまう。

鬱々としていたときに出会ったのが「ベーシックインカム」という概念でした。
ベーシックインカムとは


全ての人に

生活に必要なお金を

個人単位で

無条件に

無審査で



支給する制度です。

2017年は、フィンランドがテスト導入を開始し、
ハワイ州が法律にベーシックインカムを組み込むなど
ベーシックインカム元年と呼ぶにふさわしい年になりました。

日本ではベーシックインカムの認知度が低く、
拒否反応を示す人が多い状況ですが、
誰もが幸せに生きていける社会にするためには
ベーシックインカム導入は不可避です。

そのあたりのところ、拙ブログでも
深めていきたいなと思っています。

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